まちまちマーチ

日常のどうでもいいことだけ。更新はまちまちです。

イナズマイレブン健康法(震度7)

    7月28日、私は地元のラウンドワンへ向かっていた。イナズマイレブンのコラボグッズを購入するためである。

   長らく一次創作を嗜んでいたが、イナズマイレブンが公式Xに投稿した女体化イラストのせいで脳を焼き直されてしまい、出戻りしたのだ。私はpixivを漁った。漁りに漁った。具体的に言うとヒロマサというカップリングを漁りまくった。中ガキの頃に狂っていたカップリングだ。

   令和になっても描いてくれている神が複数存在し、泣いた。あとタグ汚染おじさんに対する憎悪も蘇った。ありえない。検索結果の半分くらいが知らないおじさんのお絵描き講座じゃないか。私は赤髪眼鏡顔整いお兄さんと緑髪ツンデレ猫ちゃんオスガキのイチャイチャが見たいんだよ。このままでは「敗ける」と思い、3日かけて11ページのヒロマサエロ漫画を描いた。とりあえず満足だ。

   ラウンドワンの話に戻る。中ガキの頃に狂ったジャンルの供給があるのは素直にありがたい。まず狩屋は確定で買うだろ?そんで寂しいといけないから霧野先輩も買うだろ?ってなると、神童も...(カプ厨)。キリがないが、誰を買うか考えてるだけでも楽しい。オタクって最高!!𝑪𝑨𝑵𝑴𝑨𝑲𝑬 𝑻𝑶𝑲𝒀𝑶 !!灼熱の太陽を浴びながら歩き続ける。

   ラウンドワンに到着。すぐさま中に入り、クーラーを浴びる。涼しい!!クーラーって最高!!𝑪𝑨𝑵𝑴𝑨𝑲𝑬 𝑻𝑶𝑲𝒀𝑶!!

   グッズのみ購入可とのことだったため、店員さんを探して声をかける。コラボグッズを購入したい旨を伝えると、こう返ってきた。「対象外店舗です...」。!?えっ!?「ホームページに記載されてまして...」。即座に謝罪、確認。

   明記してありました。対象外店舗でした...!!そ、そんな...確認もしないで店舗に!?この衝動性のせいで毎日服薬していることを忘れていた。ちなみにこの忘れっぽさを軽減するための薬も飲んでいる。バカタレ。

   気を取り直して...近くにコメダ珈琲があったので、そこで休憩することにした。せっかく遠出したのだ。少しでもいい気分になりたい。

   入店。ふと、違和感に気付いた。臭い。店舗内がうっすら赤ちゃんのうんちみたいな匂いで満たされている...。あとうっすら暑い。暑い!!ってほどじゃないけど、全く涼しくない。夏の脱衣所みたいな温度だった。

   あと店員さんが来ない。なんだ?勝手に席についていいのか?いや、でも確かコメダって店員さんに言われてから座るシステムだった気が...と戸惑っていると、店員さんが来た。何故か若干キレている。なんでやねんと思いながら席について、コーヒーフラッペを頼んだ。

   コーヒーフラッペが来ない。10分くらい待っているが、コーヒーフラッペが来ないのだ。注文し忘れたのか?と思い、コメダアプリの注文履歴を確認すると注文済みになっている。そこからソシャゲとかXで時間を潰し、更に5分ほど待つ。コーヒーフラッペが到着した。

   デカい。まずは、ありがとう。美味い。ありがとう。先程までのモヤモヤが薄れていく。写真では分かりづらいが、コーヒーフラッペの上にこんもりとクリームが乗っていて、完全にデブ大歓喜で草wwみたいな味がした。美味すぎる。クリームだけすくって食べても美味しいし、フラッペと混ぜても美味しい。

   そんで、終盤が一番美味しかった。グラスの底でいい塩梅に混ざったクリームとフラッペ。ありえないくらい美味い。これできるんなら最初からやってよ~~と、ウルトラマンのスペシウム光線に対する感想と全く同じ言葉が口をついた。コメダのコーヒーフラッペ、美味いです!!

   会計の時に一番近くにいた店員さんに声掛けたらガン無視されたけど、コーヒーフラッペは美味しかったです!!この店舗には二度と行きません。

 

   オペレーションが終わってるコメダの洗礼を受け、若干テンションが下がっていたため散歩を続行。近くにセカンドストリートがあった。

   デ・デ・デカい!!家の近所では見たことない大きさに成長したセカンドストリートがそこにはあった。入店すると、誰かのいらんくなったものが大量に置いてあった。入店してすぐの棚にみんな大好きサンリオコーナーがあったため、物色...。可愛いゴシック衣装を着たクロミちゃんがいた。おお、いいじゃないか。値札を確認。2200円。ありえない話!!

   クロミちゃんを諦め、ホビーコーナーを漁る。私はセカンドストリートに行ったら必ずドラえもんを探し、可愛いドラえもんがいたら購入するようにしている。近所のセカンドストリートでは滅多に見つからないのだが、店舗自体がかなり大きいこともあってドラえもんが複数体見つかった。映画に出てくるキー坊と並んでいるドラえもんのキーホルダーを購入した。

   帰路につく。再び、灼熱。暑すぎる。日傘をさしてはいるものの、アスファルトの反射光が強すぎる。次のバスは50分後。暑くても歩くしかない...。

   歩いていたら灼熱のウンチロードがあった。ウンチしすぎだろ。でもウンチって決まった場所でするね。逆にマナーいいのかもね。

   歩いていると、名前がわからん可愛い実がなってる木が生えていた。ウンチロードの近くにあってこれだけ残ってるってことは、毒がありそう。それかめちゃ不味いとか...?鳥のことはよく分かりません(鳥じゃないため)。

   その後、たくさんよそ見をしながら歩き続けること約20分。熊本駅に到着した。涼しい!!駅は冷房ケチってないやね。ごめん、別にどこの店がとか言ってるわけじゃないんやけど笑。やっぱ駅ってすごいなって笑。

   このまま帰宅してもよかったが、ちいかわの映画が30分後に上映されるとのことだったので、チケットを購入した。ドリンクバーを注文し、指定のシアターに入る。ワクワクしながら上映を待つ。

 

   突然、劇場全体が大きく揺れた。その場にいた全員のスマートフォンから、大音量のアラートが鳴る。地震だ。それもかなり大きい。10年前の大地震以来じゃないか!?

   すぐに劇場のスタッフから避難指示が出る。後日、チケットの払い戻しをするからすぐに避難してください!!とのことだった。非常階段の場所を訊ね、下りる。びっくりしたね~~と和やかに会話をする人や、携帯で家族の安否確認をする人が多かった。ものすごく大きい地震だったのにも関わらず、みんななんだかのほほんとしていた。

   電車はすぐに運転見合わせ。運良く乗れたバスがちょうど最終便になった。大渋滞が起き、全く列が進まない。家から徒歩20分ほどのところでトイレに行きたすぎて降車した。近くの店は全て臨時休業。考えれば分かることなのに、気が動転していて予測できなかった。

   これもまたマジで豪運なのだが、バスを降りて5分くらいのところにガソリンスタンドがあった。店員さんに声を掛け、トイレを借りた。一生分のしっこが出た。店員さんにお礼を言い、ガソリンスタンドを立ち去ろうとしところ、バイクで迎えに来た父親とちょうど鉢合わせた。

   ヘルメットを被り、バイクの後部座席に乗る。怖すぎ。乗ってすぐは怖すぎて目を開けられなかった。少し走っていると慣れてきて、周りの景色を見る余裕が出てきた。でも気が狂って私が飛び降りたら普通に死ぬんだ!!と思ったら怖くなった。それはそうだけど、全てに言えることだよ。

 

   帰宅。特に大きな被害はなかったが、フィギュアと本の一部が散乱していた。だ~~る。3日かけて元の位置に戻した。だるかったです。もうしないで。あとデカケツポリス古手川さんの手錠どっか行きました。自宅の被害で一番デカかったのはこれです、手錠。以上。

   棚から落ちたら即破損しそうな造形のストッキングだったが、無事だった。あと本の下敷きになっててあんま見えないけど、大量のガシャポン系フィギュアが落下してて絶望した。

   おまけ。この日に歩いた歩数。イナズマイレブンがきっかけで、こんなに歩けました!!皆さんもイナズマイレブンを目当てにムダに歩いてみては!?

 

-おわり-

残り7日だけど!!

   2026年5月31日、再入院。著しくメンタルの調子が崩れてしまったためである。診断の結果は「統合失調感情障害」。外来時と同じ見慣れた病名だった。電子機器類は扱えないと判断され、家族が私のスマートフォンを持ち帰った。

   全ての病に言えることだが、特効薬はない。とにかく休めとのことだった。部屋は1階。私は止まらないイライラに泣きながらベッドに横たわった。そして気付いた。ベッドが硬すぎる。なんだこれは!?岩盤浴じゃないんだぞ!?とにかく、休息を取る取らないの話じゃないくらいベッドが硬かった。その晩は一睡もできなかった。

   運が良かったのが、翌日には2階の部屋に移された。部屋に入ってすぐ、ベッドを確認した。硬い。硬いが、昨日のベッドよりは数倍マシだった。昨日のベッドが石ならこのベッドはマシュマロだ。ああ良かった。私は心の底から安堵した。

   スマートフォンが帰ってきたのは、2週間後だった。2週間て。狂医者(くるいしゃ)かよ。暇すぎて死ぬかと思った。おかげで、自宅の枕元に積み上げて放置していた小説や漫画はあらかた読み切った。下の方に隠していた男の娘とロリのエロ本は確実に親の目に入っただろう。暇は人を殺す。

   症状も落ち着いてきた頃、近くの部屋に新しい患者がやってきた。初めは特になんとも思っていなかった。しかし、その日から私は「嘔吐する声」に苦しむことになる。その患者は、食後に「嘔吐する声」を出すルーティンがあるらしい。実際に吐きはしない。食後に「おええっ」と嘔吐くことに意味があるらしい。それが私の食事の時間と被るのだ。つまり、他人の「おええっ」を聞きながら食事を摂らなければならないということだ。これはしんどい!!しかも飯がめちゃくちゃマズい!!マズい飯を嘔吐きで流し込まねばならんのだ!!やめさせろ!!せめてトイレでやれって誰か言え!!クソッ......!!

   症状がかなり落ち着くと、逆にストレスが溜まる。それが精神科だ。自分以外は入院レベルの精神状態だからである。夜中に大声で泣き叫んで暴れたり、物を投げる音や殴る音が聞こえる。親が保険金欲しさに月末まで入院していろというので、私はまだここにいなければならない。あーしんど。ベッドの柵で窓ガラス叩き割ってバスで帰ろうかな。ここ2階だし、すぐ下にデカい木あるし。いけるやろ。失敗したら入院長引くけど。こういう冷静さを取り戻してしまっているから入院生活が辛いというのに!!早く家帰ってトモコレやりてー。

 

-おわり-

さんぽ神をやって歩きまくる日

   さんぽ神というボードゲーム(※1)をご存知だろうか。簡単に説明すると、さんぽをする際のお題をランダムで提示してくれるゲームだ。例えば以下のようなもの。

※1...ボードゲーム版は地元の販売店では見つからず、ネットでは高額転売されていたためアプリ版をプレイする。

 

 

   「一級河川を渡って高価なものを探そう」。ムズ。せっかくなので、このお題でさんぽを進行していく。

 

 

   スタート地点はバスターミナルのサクラマチクマモト。ここから少し歩いた場所に、熊本の一級河川「白川(しらかわ)」が流れている。そこを目指して歩くことにする。

 

 

   お腹が空いていたのでまずは腹ごしらえ。おにぎり、ちくわサラダ、緑茶、コーヒー牛乳。全てフードコート付近にあるスーパーで購入した。普通に美味い。1000円もしない昼食がこんなに美味いのってすごいかも。

   満腹になったのでさんぽ再開。白川の正確な場所が分からなかったため、地図アプリを参考に歩いていく。

 

 

   しゃらくせ~~ビルを発見。別に悪いことをしているわけではないが...絶対に心の底からは仲良くなれないタイプの経営者だ。まあ、経営者からすると私みたいなアラサーフリーターと仲良くするメリットもないが。

 

 

   !?

   良すぎる...。左上からハチマキで右のハサミを封じている子持ちのカニ、おばあちゃんのドアノブカバークラゲ、ロボマンボウ、セレブドアノブカバークラゲ、ロボマンボウ二号機、赤かぶである。素晴らしい。

   絵ってこうだよ。こうなんだよ、絵の良さって!!子どもの絵って、ちゃんと絵の勉強をしてると絶対やらない表現で描かれることが多いからなんだか嬉しくなっちゃう。このトンネルは文化財に指定しましょう。

 

 

   トンネルのすぐ側にある階段。一段一段の幅が広すぎて、足がデカい人しか快適に上り下りできないという、かなりユーザビリティの低い階段である。足がデカすぎて履ける靴が売ってない人が設計してないと許せない。

 

 

   この横断歩道を渡れば、白川にかかる橋に着く。信号が青に変わるのを待って渡る。川の近くだからか、風が冷たい気がする。あとバカ臭ェ。最悪の汚物みたいな臭いがする。ありえないほど臭すぎる。まあでも、熊本の川だしな...(熊本の川は基本的に臭い)。

 

 

   デデン!!これが熊本が誇る一級河川、白川だ!!デケ~~。デッケ~~の。ここにかかる橋もなげ~~の。見た目はこんなに綺麗なのに、不潔な魔人の吐息みたいな臭いがする。どうなってんだよ。

 

 

   河原に下りられる階段があったので下りてみる。なんかタイミング悪く、下りた側がめっちゃ影になっている。凍えるように寒い。太陽ってすごいんや...。

 

   少し歩いてみる。高価そうなものは特に見当たらない。枯れた草と枯れてない草と砂利しかない。

   ところで、ひとつ気がかりなことがある。橋の下といえば...。

 

 

   やはりあった。不法占拠を禁止する張り紙だ。令和になってからはほとんど見かけることがなくなったが、平成は橋の下にホームレスが住んでいた。カツアゲされるから橋の下は歩くなとよく言われたものである。見渡したところ、人影はないが注意して歩く。

 

 

   おおっ...。大量の足跡に緊張感が走る。おそらく、ただ橋の下を通っただけだろうが。今カツアゲされたら飲みかけの午後の紅茶しかあげるものがない。急いで高価なものを探さなければ!!

 

 

   水浴びしてるカラスしかいない。カラスって生体販売されてるのか?ざっと調べたらあんま販売されてないし、されている場合でも他のペットに比べて安価らしい。じゃあいいです。

   再び、高価なものを求めて歩き出す。しばらく歩いていると、それは突然現れた。

 

 

   流木!?仮に流木と解釈する。値段を調べよう。メルカリのアイコンをタップし、メルカリレンズで写真を読み込む。すると...。

 

 

   キタキタキタキタ!!これこれェ!!メルカリならではの値付けなのか?不明だが、とにかく「高価である可能性がある」ことが証明された。もういいっすか?これで...このお題ここで終わりますよ?77,000円ですからね。77,000円が出ちゃあね?終わります。

 

 

   てか川のほとりにデケーモニターあったわ。これでよかったじゃん。

 



   ということで、新しいお題。「何らかの境界をまたいだ時点で落し物を探そう」。何らかの境界をまたいだ時点で落し物を探そう!?最高難易度なんじゃないか!?難易度調整のため、境界を「境目」と解釈させてもらう。落し物云々よりも、境界を探す方が難しい気もするが...。

 

 

   落し物じゃないが、珍しい看板を見つけた。海の広告か?海の広告って何?マリンブルーの海が呼んでいることしか分からない。分かる人にだけ分かる、身内ノリ的な看板なのだろうか...?よく分からない。

 

 

   落し物だ。しかし、境界をまたいでいない。ノーカウントだ。
   ちなみに、こういう落し物を「善意のはやにえ」と言うらしい。地面に落ちている誰かの落し物を分かりやすい場所に置き直す善意を、百舌鳥のはやにえに例えたものらしい。なんかかわい~~。いい言葉だ。

   しかし、お題のものが見つからないのでは仕方がない。

 

 

   場所を変えよう。中心街に移動した。人通りが多いぶん、落し物も多いだろうという目算だ。早速、地面を見ながら歩き回る。

 

 

   中心街での落し物①。ガス会社のタオル。何故丁寧に畳んで椅子の上に。

 

 

   落し物②。その椅子の横で土を割り箸でいこうとした形跡があった。いくにしてもこの量は無理だ。絶対美味しくないし。

 

 

   落し物③。こ、これは...!!白い棒という「境界」をまたいだところに「落ちている」パフェ!?白い棒という境界をまたいだところに落ちているパフェじゃないか!!これはさすがにお題クリアでいいだろう!!よっしゃー!!ていうかこれなんだよ。意味分かんねーモン落とすな。

 

 

   今回、最後のお題。「5駅先で電車を降りて激安のものを探して買おう」。さっきのお題に比べたらかなり難易度が下がったように感じる。ありがたいことだ。

 

 

   5駅先のホームに到着。滅多に電車を利用しないため、降りる場所を間違えて父方の祖父母の墓がある町に行くところだった。直前で気付いたためセーフ。

 

 

   見上げたら鳩の夫婦(おそらく)がいた。赤ちゃん鳩を見せてほしくてしばらく見ていたら、警戒されて終わった。ごめんね。

   赤ちゃん鳩を諦め、町を歩く。駅の正面にコンビニがあったため入ることに。コンビニって地域によって置いてある物全然違って面白いんだよな~~。

 

 

   き   た   。どこを探しても売ってなかったmacha LOVEが売ってあるではないかッ!!通称、脱法抹茶。なんか表示法の云々で抹茶の販売は不可能?らしく、購入者が自分で抹茶を立てる方式にすることで成り立つ抹茶らしい。よく知らんけど、Xにはそんな感じのことが書いてあった。間違ってたらごめんやで。味は普通に粉末タイプのお茶。濃いめでよく冷えてて美味かった。

   さて、気を取り直して激安のものを探そうではないか。再び歩き出す。

 

 

   歩き出してすぐ、足が止まった。激安ではある。激安ではあるが、激安以上に高いリスクがありそうだ。合法ではない雰囲気を感じる。月々のスマホ代が380円になるならみんなしてる。でも、誰もしてない。つまり、それが答えなんだ...!!

   てかいつも思うけど、なんでこんな感じの胡散臭い店ってフォントが和風なんだろうか。「氣」みたいな、染まった側にしか分からない文脈みたいなものがあるのだろうか。不思議だ...。

 

 

   なんかスピってる自販機を見つけた。し、写真には映らなかったが激安!!1缶80円のコーヒーと紅茶だ!!見た目が胡散臭すぎて飲むのが怖いが、自販機がこんなに古ぼけるまで問題視されていないなら中身に問題はないのだろう。私は80円のコーヒーを買った。スピでお茶は流石に意味が強すぎるから、怖くて。

 

 

   場所を移動してカラオケに来た。ここなら万が一コーヒーがスピコーヒーだった場合でも、助けてくれる人(店員さん)がいるからだ。溜まっている作業もあるし、ちょうどいいだろう。

 

 

   コーヒーを、開封!!飲む。

   うっす~~いコーヒー。味がめっちゃ薄い。コーヒーのゴーストのようだ。コーヒーの霊体を閉じ込めた缶コーヒーか?とにかく味が薄い。が、それ以外は特に問題無し。スピの力で店員さんが駆けつけることもなく、マイペースに作業をした。あとめっちゃオタクみたいなラインナップの歌も歌った。

   以上がさんぽ神をやってみた記録である。新しい視点を発行、付与されてたくさん歩くのは気分がいい。かなり楽しかった。また暇があったらやってみようと思う。皆さんも、ぜひ。

 

-おわり-

健康さんぽ~靴編~

   郵便物を出した帰り。少し歩けばしまむらがあることを思い出し、靴を買いに行くことにした。

   歩くのは好きだ。厳密に言うと、歩きながら変なものを探すのが好きだ。変なものを見つけ、写真に撮って記録する。それだけのことがまだ楽しい。

   今日は散歩中に見つけた変なものの写真を公開していく。それだけの記事だ。

   まずは、お金を下ろすために一番近くのコンビニを目指す。徒歩15分圏内にセブンイレブンがあったため、そこに向かって歩く。

 

 

   しばらく歩いていると、小さな空き地があった。写真で見ると分かりづらいかもしれないが、大人の大股3歩分くらいの広さしかない謎の空き地である。私有地なのか、定期的に除草してそうな雰囲気がある。こんくらいのちっちぇ~~土地にも固定資産税ってかかるんだろうか。だとしたら3000円くらいしか払いたくないな。この広さで万取られたらさすがにキレていいと思うし。

   空き地を過ぎて、曲がり角に差し掛かった。小学生くらいの男の子がしゃがんでじっとしていた。不思議に思ってすれ違う際にチラ見すると、野良猫を撫でていた。一人だと思ってたら、近くに中学生くらいの男の子もいてその子も猫を撫でていた。可愛すぎかい!!野良猫の阿片窟みたいでいいな~~。羨ましいと思ったが、そこに混ざって猫を撫でてしまうと完全にイカれたババアのお出ましだと思われかねないため、猫を撫でるのは諦めた。えーん。これが大人になるってことなのね...。

 

 

   ド根性雑草発見。こういう、モルタルの割れ目から生えてる草花って、なんだか健気に感じてつい撮ってしまう。ちなみに、ここは数mほど続くモルタルの壁なのだが、他の場所には一切草花が生えていなかった。

 

 

   (実際の写真)。やはり植物視点で生えたくなる、生えやすい壁の条件があるんだろうか。だとしたら、なぜ一箇所、それも一点のみに...?謎は深まるばかりだ。

   壁を後に、再び歩く。とある住宅の傍を通った際「キィー...ン......キィー...!!」という、アニメでしか聞かないレーザー砲のリロード音みたいなのが聞こえた。撃ち殺される!?と思い、早足で退散したため無事生存。

 

 

   少し歩いた先に落ちていた野菜(?)。バターナッツに似ているが、違う気もする...。食べないから捨てるか...という判断だとしても、草の上に捨てる?どういう思想?全ての経緯が謎だ。

   ふと、歩きながらあることに気がついた。この住宅街、なんか癖が強い...!!パステルカラーの洋風な家の隣にガッツリ和風な古民家が建っているし、やたら柿の木が多い...!!だからなのか、パステルカラーの家では柿を干していたし...なんか、なんかちょっと全体的にヘン!!

   小学校の学区内ということもあり、(おそらく)経済的に余裕のある世帯が多いのかもしれない。だからみんな自分の好きなデザインの家を建てて...というところだろうか。昨日、有名建築家が「日本の家には個性がない。もっと建築に興味を持って欲しい」みたいなことを言っているスクショを見かけたけど、多分そんな心配しなくてもいいかも...しれない...。この街に限るが。

 

 

   また少し進むと、印がつけられた電柱があった。一番下の黒線が、小人の身長測定の跡みたいでかわいーと思ったため撮ったのだ。来年から小人は「ちょっと伸びた!!」とか「大きくなったよ!!」とか言って、人懐っこい笑顔をこちらに向ける。可愛い。小人ってなんで存在しないんだろう。現実にいたら絶対キュートアグレッションが発動して虐待を重ねてしまうが、可愛いと思う気持ちは本物なんだよ。信じてくれよ...。

   写真はないのだが、この電柱のすぐ側に変な車庫があった。「ネコの餌やり禁止!!」「私有地でネコに餌をやらないで下さい。常識がないことをして恥ずかしくないんですか」「餌やりのせいでネコが来て困っています。絶対に餌やりをしないでください」のような、猫の餌付けを禁止する文言が書かれた紙が大量に貼られていた。紙は全てラミネートされており、オレンジ色の細いビニールテープで貼り付けられていた。

   更に奇妙だったのが、ボールだ。車庫の奥にメタリックブルーのゴムボールが置いてあったのだ。空っぽな車庫の一番奥に子どもが遊ぶようなボールがただ、ぽつんと置かれていた。車庫の入口は黒と黄色の標識ロープで塞がれていた。

 

 

   その先にあった「鎖」で守られている低木たち。なにも鎖で...と思ったが、今の時代これくらいしないと低木は抜き尽くされてしまうのかもしれない。

   さっきの話でも少し思ったが、日本人って境界の認知がけっこうしっかりしてるなぁと感心した。海外ではどんなイメージなのか分からないが、日本では紐を一本結んでおくだけでもその奥に侵入しづらくなる。鳥居なんかもそうだが、扉のように物理的な構造でなくても空間を「区切る」ことができている。こういう考えって神道に基づくものなんだろうか。よく分からん。

 

   守られていた植物の一部。葉っぱが丸くて可愛い。今年は秋ないな...と思っていたが、しっかり紅葉している。令和は秋を探す時代。待っているだけでは秋は来ないのだ。

 

 

   団地のベランダの下にいた猫。先程、猫の餌付けに憤慨している車庫があったように、この周辺は野良猫が多いらしい。かなり人慣れしているようで、意識して人間を無視している表情をしている。実際に無視された。一回こっち見たもん。見て、ああ、なんかオタクおる...みたいな感じで無視された。動画も撮ったが、ほぼ静止画だった。猫の前では餌を持たない人間に価値は生じない。

 

   なんて、色々写真を撮りながら歩き、無事に目的地のしまむらへ到着。運良くセール中だったらしく、ローファーとショートブーツ2点合わせて2000円だった。あと、レジ横にしまむらのレジ袋を1枚1円で買い取ります!!ってポップが貼ってあった。ちなみに、しまむらのレジ袋は無料である。しまむらの店内は、物価という概念が崩壊している可能性が高い。こんな物価高の中...素晴らしい企業努力だ。ありがとう、しまむら...!!

 

-おわり-

最近あったこと!!ダイジェスト版

   あまりにもブログを更新していないので、最近あったことをダイジェストでお届けする。

   しかし、注意点が一点ある。

 

 

   以上だ。めちゃくちゃガッツリ写っているため、苦手な方はご注意ください。一枚目からセミの抜け殻なんで今のうちにブラウザバックしてくださいね。マジで見た後言わないでね?言ったからね?事前に。後で言われても困るよ?頼むよ、マジで。

 

 

   10月30日に撮影した写真。葉っぱにセミの抜け殻が引っ付いている。夏じゃないのに珍しい!!と思い、撮影した。

   ふと思ったが、セミの抜け殻ってどのタイミングで消えてるんだろうか?抜け殻だから死ぬわけじゃないし、動くわけでもない。でも、夏が過ぎたら見かける頻度がかなり低くなる。

   誰かが回収しているのだろうか。回収するとして、何に使うのだろうか。セミの抜け殻ってリサイクル向いてなさそうだし、破棄か...?仮にリサイクルされているとしたら、アレか?枕の中身とかか?キショすぎる。頭を乗せたら「ぐしゃっ...」という軽い音がして頭が沈んでいくのだろう。キッショ。思いついといてなんだけど、セミの抜け殻枕はありえない程キモイ。やめた方がいいと思う。

 

 

   同日に撮影した写真。カラオケの履歴を見ていたら、おじゃる丸のガチオタクがいてオモロかったという記録だ。てかおじゃる丸ってキャラソンあるんだ...。どの層が聴いてるんだ?多分だけど、視聴者層のキッズたちにはまだ「キャラソン」という概念はないだろうし、大人...か...?忍たまのキャラソンを聴いている大人は怖くないが、おじゃる丸のキャラソンを聴いている大人は怖い。れっきとした差別だが、なんかこう「質感」を感じてしまって...。おじゃる丸のガチオタクって他のオタクよりも影が濃そう。実際に影の濃度が濃そう。同じ陽にあたっているのに。

 

 

   別の日。おそらく11月の写真。カマキリがいた。冬なのに、カマキリが。人間だから簡単に見抜けるけど、こいつ生物界の中では絶対エリートだろ。隠れ方上手すぎるもん。細い葉っぱかと思うよ?え?俺?いや俺は見抜けるけど、一般の虫の話!!一般の虫は見抜けないよ!!これすごいってこの擬態!!教科書載るんじゃない?笑

 

 

   同日。オセロだったらプロミスになっているアコムを見つけた。現実だとプロミスとアコムは差別化されており、それぞれに需要があるらしい。借金ってどこでしても一緒じゃないの?プロミスの方が利子安いみたいなのあるのかな?知らね~~。だって金融業者に金借りたことねーもん。知らねえよ。差なんかねえだろ。色か?赤はめでたいし、黄色は金の色だから...その辺で選んでんのか?どうなんだ?多重債務者さ~~ん!!

 

 

   11月6日。甥っ子たちと三井グリーンランドに行った。三井グリーンランドハウステンボスの区別がいまだについていないが、どっちも楽しいらしいということは知っている。

   三井グリーンランドは遊園地である。シンボルである巨大観覧車を始め、メリーゴーランドやジェットコースターなどがズラっと並んでいる。絶叫系を売りにしているらしく、ジェットコースターはそんな種類あるん?レベルで沢山あった。

   勇気を出して水系のジェットコースターに乗ったが、安全を確保されているのを理解していても「死」を直感するくらい怖かった。必死に唇を噛み締めてやり過ごしたが、コースターが二週目行く感じを出てきた時は発狂しながらガラスを叩き割ってしまうかと思った。

   本当に怖い。ありえない。日本には法律がないのかと思った。アレを「アトラクション」として販売するのは、イカれていると思う。多分三井グリーンランドの社長は、頭蓋骨から脳が飛び出しており、そこに緑色の泡立った液体が入った注射器が常に刺さっていると思う。それくらいイカれてないとここの社長にはなれない。緑泡脳直刺社長は恐怖を感じる神経が焼き切れており、死という概念を獲得していない可能性が高い。

 

 

   その後に甥っ子と母が乗っていた水系のジェットコースター。子ども向けに作ってあり、安心。動物?たちの周りにある歯車みたいなやつに水でっぽうを当てると得点が入るようになっている。ちなみに、同じタイミングで参加した全員が「仲間」として得点をカウントされるという、陰キャに厳しい一面がある。

   あと全然関係ないけど、このうさぎ一時期Xで流行ってた「修学旅行のしおりの表紙を描いてくれるネズミ」に似ている。誰も覚えてないか?このミーム...。

 

 

   三井グリーンランドの中でも必見!!それはフォトスポットである。「撮影場所 Photo」と分かりやすく明示してあり、Photoに至っては金色で書かれている。ほう...一体どんなフォトスポットなのかな?

 

 

   そんなわけないだろ。眼球が電球でできている動物たちが大口を開けて笑っている。電気の力で輝く眼球には、(おそらく)サングラスのレンズと思しきものが直接貼り付けられている。これだけではインパクトが足りないと思ったのか、それぞれの口の中に好物が捩じ込まれている。

   と思ったら、一番左の...なに?こいつなに?怖いんだけど。キツネとコウモリのハイブリッドみたいなやつは餌を貰ってない。種を特定できなかったため、好物が分からなかった可能性がある。なんでもいいからあげとけよ。子どもが食ってるMDMAみたいなグミとかあげればいいじゃん。いや、トゥーマッチか?絶対にやめた方がいい気がしてきた。とにかく、三井グリーンランドはフォトスポットがスゴい!!

 

***

 

   日付は変わって11月13日。通院日だ。いらなくなった服やぬいぐるみを売るために早めに家を出たら、少し時間が余ってしまったため散歩をした。

 

 

   ってオイオイオイ!!本物!?ほ、本物ですか!?「本物です」。本物だそうです。拾い画ではない。降りたバス停のすぐ近くにあったガチの本物だ。「初めて見た~~」って言っちゃった。こういうのって東京にはないんでしょ?あるのか?逆に。都会だから宗教が発達してて、宗教だけの街があるのか。そこには大量の聖書看板があり、みんな隣人を愛し罪の赦しを求めているのか...。自由はあるけど普通に怖いからあってほしくないな。

 

 

   その近くで見つけた黄色い笑顔の封筒。「ごゆっくりおくつろぎください」とは言うものの、封筒の上部には「Welcome with smile.」とある。笑顔じゃない奴は来るなってことか?ごめんなさい、精神がXに支配されていて...。単純に笑顔でおいでよみたいな意味かと思うが、笑顔のイラストと相まって不思議と不気味な雰囲気がある。

   ちょっと長くなってきたので手短にいこう。パッパッとね。

 

 

   ポケモンのくじ!!ハンカチだった!!

 

 

   綺麗なキンモクセイ!!

 

 

   本体の方はあらかたいかれてた!!もう花が残ってない!!

 

 

   セブンのカフェラテスムージー!!美味いッ!!

   以上、最近あったことまとめダイジェスト版だ。なんもない日々を送ってると思っても、思い返してみたら色々あるものだ。愛おしいね。

 

-おわり-

会社のパワハラが嫌すぎるから転職してヴァリアーの幹部になりました!!

    店長が変わって三年。私は店長からパワハラを受け続けていた。文章に書き起こしたのには理由がある。私以外のスタッフが、私に対する店長の発言をパワハラだと認定したからだ。
    私は障害者だ。精神障害二強カードの躁鬱と統合失調症に加え、発達障害と境界知能を持っている。この障害に関して、店長からパワハラを受けているのだ。どういったものか例を挙げてみる。
    例①「解脱さんの病気は病気じゃないよ。病は気から!!気の持ちようなんだから、薬を飲むのをやめたら治るんじゃない?」
    例②「メンタルの不調は体調不良扱いにならない(ズル休み判定になる)から、メンタルの不調で欠勤をする限り社員にはできないよ(※しかし、血液系の疾患を持つ社員には合理的配慮がなされている)」
    まあ、ガッツリパワハラである。②について面談にて詳しく訊いたところ、メンタルの不調で欠勤する限りは昇級させない、とのことだった。ちなみに、以前は一ヶ月に数回メンタルの不調で欠勤することがあったが、現在は数ヶ月間無遅刻無欠勤である。当たり前のことだが、これは障害者のわたしにとっては努力の結果だ。この会社では、努力は評価されない。
    仕事に関しては、スタッフの中で一人だけ二部署の掛け持ちをさせられている(人員不足のため)。お客様からお褒めのメールが数件届いたこともある。エリアマネージャーからお褒めの言葉をいただいたこともある。私は接客を続けたい。今の会社を退職したくない。
    でも、私の努力はいくら積み重ねても評価されない。障害者というだけで、全ての努力がパーになるのだ。この店長と働いている限り...!!ってことはさァ...!!

    突然ですが、前置きです。これを置いておかないと最悪の場合、二度とインターネットができないアカウントになってしまうからです。この画像に目を通して、同意できるならスクロールしましょう。無理!!と思ったら、素直にブラウザバックしましょう。インターネットは道徳心から。では、どうぞ。

    ということで、二次元の身体を手に入れました。ヴァーナ・リベルツィオーネっす!!

    ということで、二次元の身体を手に入れました。ヴァーナ・リベルツィオーネっす!!

    13歳のティーンエイジャーでインターネットが大好きっす!!先月、精巧な幻術と戦闘能力の高さを買われて半分誘拐される形でヴァリアーに入隊しました!!
    入隊してすぐなんすけど、早速幹部揃っての仕事があるとかで...今から会議なんすよね~~。無事に終わればいいんすけど...。

 

    バァンッ!!スクアーロが、長い白髪が揺れるほど強く机を叩く。その場にいる幹部らは一人を除いて特にたじろぐこともなく、会議室の奥に立つスクアーロに視線を向ける。ヴァーナはというと、大声に圧倒されて小さく縮こまっている。続けて、スクアーロが口を開く。
 
「ゔぉおい!!よく聞けカス共ォ...今回の任務は...『クマモト観光』だァ!!」
 
    隊長のスクアーロが大声で任務の内容を言い渡す。聞きなれない地名と任務に幹部らがざわつく。



「クマモト...?聞いたことない地名だな」


「私も知らないわ~~!!地名が漢字ってことは...アジア...かしら?」


「字面からして日本っぽいけど...博識な王子でも聞いたことねーぜ。相当マイナーな地方ってとこだな🎶」


「ボスの命令だから仕方なく行くけど...こんな誰も知らないような土地に行って何の得があるんだろう?無駄足だけは嫌だよ」

 

    幹部らが各々の意見を交換する中、端の方で小さく手を挙げる者がいた。ヴァーナだ。



「あー...エト、そのー...無駄足にはならない...と思うっす...」
 
    彼は自信なさげに小さな声で答える。無駄足にはならないと。その言葉に何かを感じたのか、スクアーロが続きを促す。



「なんだァ?お前、クマモトについて何か知ってんのかぁ?」


「あ、あの...先輩方はその、自分のこと誘拐してここに連れてきたじゃないすか...」
 
    上司らの視線に気圧され、ヴァーナが遠慮がちに口を動かす。すかさずベルフェゴールが、誘拐じゃなくてスカウトな♪とニヤケながら茶々を入れる。ヴァーナの口から出た言葉は、意外なものだった。
 
「自分、日本出身なんすよ。それも...クマモトの」
 
     ヴァーナの言葉に、幹部らが息を呑む。任務の成功を確信したスクアーロが、勝気な表情で訊ねる。



「じゃあお前、クマモトについて知ってんだなぁ!?」


「......いえ」


「おい!!ふざけてんのかぁ!?」
 
    スクアーロが青筋を立てながら怒鳴る。ヴァーナは困ったように俯き、ぼそぼそと呟く。



「...その、自分...クマモト出身なのは確かなんすけど、記憶が...」


「ないのか...」


「何か...あったの?」

 

    ルッスーリアが目線を合わせて優しく訊ねる。しばらく沈黙したヴァーナが、重い口を開く。



「......自分、孤児だったんすけど、とあるマフィアに引き取られて...それからは毎日地獄でした」


「毎日暴力を振るわれて、飯もたまにしか出ない...風呂も週一あるかないかくらいで、街に出れば虐められたっす。それで...」


「...それでどうしたぁ?」

 

    スクアーロが眉根を寄せ、途中で黙り込んでしまったヴァーナに続きを促す。短い沈黙の後、ヴァーナが再び話し始める。



「気付いたらココの幹部になってました。何かしらの重要な記憶が欠けちゃった感じっすかね。思い出そうとしても、頭の中が真っ白になって...」

 

    ヴァーナが幹部になった『原因』といえば、ひとつしかない。ひとつのマフィアが一晩で壊滅した事件『紅狼の反逆』だ。
    壊滅したマフィア・ニルヴァーナファミリーは、表では孤児を引き取ったり慈善活動をしたりするなど、地元の住民から愛されるマフィアだった。
    しかし、その裏の顔は残虐なもので、引き取った孤児たちを裏ルートで密売したり「客」から金を受け取り、孤児たちに暴力を振るうことを許したりしていた。
    終わりの見えない虐待に耐えられなかった一人の孤児が起こした事件、それが『紅狼の反逆』だ。しかし不可解なことに、ファミリーに引き取られた孤児たちも主犯の少年を除いて全員殺害されていた。この記録については、現在も詳細が明かされていない。
    その主犯の少年こそ、ボンゴレが誇る独立暗殺部隊ヴァリアーの新米幹部ヴァーナ・リベルツィオーネであった。
    スクアーロは納得したような表情で顎に右手を添える。



「なるほどなぁ...観光ついでに新米のルーツを探ってこいってとこかぁ?ジジイらしいと言えばらしいが...なんでこんなペーペーのために...」


「す、すみませんっ!!なんか、アレっすよね...割に合わないっていうか...自分のルーツなんか知ったとこで...」

 

    ペコペコと頭を下げるヴァーナの卑屈な言葉を遮るように、マーモンが口を開いた。

 


「僕は行くよ」


「えっ」

 

    ヴァーナが驚いた表情をし、ずり落ちた眼鏡をかけ直す。落ち着いた声色でマーモンが続ける。



「このミッション...難易度が低い割に高報酬なんだ。行かない手はないね」


「まー確かにっ!!ただ旅行するだけで一軒家が数軒買える額だもんな!!マーモンが行くなら王子も行くぜ~~♪」


「まぁ...行ったことない土地だし、日本ならのびのび旅行できそうだしっ!!私も賛成よ~~!!」

 

    マーモンに続き、ベルフェゴールとルッスーリアも賛成する。幹部全体が賛成に傾いたと思われたが、一人の大男が反対の声をあげた。雷の守護者、レヴィ・ア・タンだ。



「ぬっ!?完全に行く流れじゃないか!?待て!!俺はまだ納得しとらんぞ!?」


「レヴィさん...メイド喫茶って、ご存知ですか?」

 

    ヴァーナが人差し指を立て、真剣そうな表情で言う。レヴィは困惑した様子で言われた単語を繰り返す。



「め、めいどきっさ...?」


「いわゆるコンセプトカフェの一種っす。それのメイド版。あ、コンセプトカフェっていうのはー...」


「ゔぉおいッ!!手短に話せぇ!!」

 

    つい熱が入り、喋りすぎるヴァーナの声をスクアーロの大声がかき消す。萎縮したヴァーナが早口でメイド喫茶の概要を伝える。



「お金を払ったらカワイイ衣装を着たカワイイ女の子たちにチヤホヤされながらお酒が飲めるっす!!」


「......別にヴァーナにそそのかされた訳ではないが、賛成だ。9代目にも何か考えが...」

「どうでもいいが全員賛成なら行くぞぉ。出発は明日だ。さっさと準備をしろぉ!!」

 

    レヴィの長台詞を遮るように、スクアーロが淡々と指示を出す。彼の命令が下ると、幹部は各々の部屋に戻るべく会議室を後にした。

 

***

 

翌日...

 

    独立暗殺部隊ヴァリアー。その幹部らが日本のとある土地に降り立った。その名もクマモト。中心街のバスターミナル周辺は、やたらと緑が目立っている。
    ベルフェゴールがマーモンを抱えながら無邪気に辺りを見回す。ベルフェゴールの腕の中のマーモンはというと、訝しむような表情でぼそりと零す。

 

「っひょー!!ちょー田舎じゃん!!」


「中心街がここ...?ホントにこれで政令指定都市なのかい...?」

 

    眉間に皺を寄せたヴァーナが珍しく声を張り上げ、早口でまくし立てる。



「二人とも、それ以上はマズいっす!!『さす九』がバズった時にめっちゃキレてる人たちが一定数いたあたり、ここだけ切り抜かれたらブログごと燃やされるっす!!それか、より地方に住んでる人たちが『全然都会じゃん!!こっちなんか...』みたいな感じで田舎マウントを取ってくるっすよ!!最悪両方あるっす!!そんなんでクマモトの名前が広まるのはゴメンっすよ~~!!」

 

    一気に言いたいことを言い終えたヴァーナが肩を落とす。情けない表情で眉を八の字にしている。

 

「へー貧乏人って大変なんだな。王子は全てにおいて超余裕だからマウント合戦なんてやらねーけどなっ!!しししっ」


「それがマウントになってるっすよ...」

 

    ベルフェゴールが嫌味を吐き捨てて笑う。悪意がないのが厄介だと言うように、ヴァーナが低い声で呟く。
    緩み始めた空気をスクアーロの大声が鋭く切り裂く。任務に関する指示だ。突然、名指しされたヴァーナがうろたえる。



「ゔぉおい!!カス共ォ!!さっさと任務を済ませるぞぉ!!ヴァーナ!!今日はお前が指揮を執れぇ!!」


「は!?お、俺っすか!?いや、ちょ、い、陰キャにはキツいっす...!!」

 

    ヴァーナは焦った様子で両手のひらを胸の前に出し、大げさに首を振る。もちろん、横に。
    乗り気でないヴァーナを見たレヴィがいの一番に手を挙げる。

 

「では俺が...!!」


「カスはすっこんでろォ!!ヴァーナがやる方が効率いいだろぉ!!」


「あー...じゃあ、まあ...その、頑張るっす...」

 

    ヴァーナが大きなため息をついて言う。一行は任務を遂行するため、足並みを揃えて前に進んだ。

 

***

 

クマモトに来たらここに行こう!!
ヴァーナおすすめ!!クマモト観光~中心街編~ 

クマモト観光その① サクラマチクマモト

「クマモトに来たらまずココっす!!サクラマチクマモト!!」

 

    電子タブレットと同化したくまモンの横で、ヴァーナが笑顔を見せる。ここはサクラマチクマモトの2階中央にある「くまモンビレッジ」だ。主に海外の観光客向けにお土産売り場を展開している。
    くまモングッズしか当たらない魔のようなクジ引きもあり、全身くまモングッズで埋め尽くされた人たちが吸い寄せられるように集まっているところをよく見る。
    華やかな名前に何かを感じたらしいレヴィが、興奮気味に口を開く。



「ぬ...何やら華やかな名前だな...!!こんかふぇとやらはここに...」


「ないっす。ここはバスターミナルも兼ねてるっすから、女の子とお酒を飲める店はないっすね。あ、でも...地下にお酒の飲み比べができるお店はあるっすよ!!」

 

    ヴァーナが館内の案内を簡潔に済ませる。サクラマチクマモトは地下一階に「くまBAR」という、色々な地酒を飲み比べられる居酒屋があるのだ。何曜日の何時に通りがかっても、常に二人くらいおじさんが座っている不思議な場所だ。
    もしかしたら、酒に入っている菌と椅子に使われている木材が合わさって発酵し、人間のおじさんの見た目をした何かが生え続けているのかもしれない。そして一定時間が経過したら、カウンターのお姉さんがおじさんを刈り取っているのかも。
    レヴィが残念そうに肩を落とす。間髪入れずにベルフェゴールとマーモンが憎まれ口を叩く。



「ぬう...男だけで酒を飲むのもな...」


「キモ。結局女と飲みたいだけじゃん。金払って女と飲むって意味分かんねー」


「同感だね。明らかな無駄金だよ」


「うふ♡お子様には分からないかしら!!結構楽しいものよ?」

    レヴィをフォローするように、ルッスーリアが場をなだめる。見かねたスクアーロが大声で場を制する。



「ゔぉおい!!話が逸れてるぞぉ!!ヴァーナ、さっさと施設内を案内しろぉ!!」


「うわーっ!!流れるような導線、マジで助かるっす!!やっぱり隊長は頼りになるっすねー!!じゃあ次は...熊本城を見るっす!!」

 

クマモト観光その②熊本城

    サクラマチクマモトの中央玄関を出てすぐの所で、ヴァーナが立ち止まった。青々と茂った木々を指さして言う。

 

「アレっす」
「んー?」
「どれよ?」
「ここからじゃよく見えんな...」

 

    一同は眉をひそめて木の先を見るが、熊本城を知らない面々からすると、どれが熊本城なのか判断がつかないようだ。ヴァーナが右手の指を鳴らす。

 

「じゃあ拡大するっす!!」

「アレっすね」

 

    ヴァーナが拡大し、赤マルをつけた熊本城を見せる。モノクロカラーで構成された立派な城が見える。ベルフェゴールが首を傾げて言う。

 

「観光地の城なら観覧できるはずじゃねーの?なんでこんな遠くから見るワケ?」
「日本の城全般に言えることなんすけど、坂が多くて天守閣に辿り着くまでに疲弊するからっす。13歳とはいえ体力はアラサーっすから、地元の城を見に行くっていう選択肢は俺にないっす」

 

    ヴァーナが自虐を孕んだジョークを交えながら、日本の城について説明する。スクアーロが様式美のようなツッコミを入れる。

 

「ガキが何言ってんだぁ?」
「え?」

 

    ヴァーナがスクアーロを見上げる。その表情に陰りがあったことを、スクアーロは見逃さなかった。

 

「次はどこに行くんだい?」
「ああ、次はここからだと...城彩苑が近いっすね!!」
「ジョウサイエン?」

 

クマモト観光その③城彩苑

「クマモトの城下町をイメージした観光施設っす!!食事ができる店が多いっすね。時間によっては着ぐるみショーとか『おもてなし武将隊』っていう戦国武将のショーがあってるみたいっすね」
「戦国武将のショー!?イケメンがいるってことかしら!?」

 

    戦国武将に食いついたルッスーリアが黄色い声をあげる。ヴァーナが続けて話す。

 

「そっすね、男性のローカルアイドルみたいな感じだと思ってもらえれば...女性もいるっすけど。高校の後輩がおもてなし武将隊の追っかけやってたっすね、そういや...」
「高校?飛び級でもしてたのかぁ?」
「え?何のことっすか?」

 

    概要を話すヴァーナの言葉を遮るように、スクアーロが割り込む。ヴァーナはきょとんとした顔で素っ頓狂な声を出す。

 

「いま高校って...お前13歳だろぉ」
「言ってないっすよ?そんなこと」
「はぁ?」

「ここはお土産売り場っすね。完全に福岡の威を借りてますね...」

 

    明太子で埋め尽くされたお土産売り場の前に立ち、ヴァーナが苦笑いをする。すかさずベルフェゴールが口を挟む。

 

「別いーじゃん。どうせ福岡でもくまモンのグッズ売ってんだろ?」
「さ、さすが先輩っす...!!その通りっす!!」
「フン...マネタイズの基本だね...」

 

    何故か誇らしそうな表情で、ベルフェゴールがニヤつく。表情が乏しいマーモンもどこか誇らしげに見える。

 

「そっすね!!あとー、あの、えーっと...めちゃくちゃ言いづらいんすけど...」
「何だぁ?」

 

    ヴァーナがかなり言いづらそうに、重たい口を開く。長い沈黙の後、ヴァーナが低い声でぼそりと呟く。

 

「もう終わりっす」
「あ゛ぁ?何がだぁ?」

 

    言葉の真意が分からず、スクアーロが声をあげる。短いため息をつき、ヴァーナが言う。

 

「観光、終わりっす」
「「「「「はぁ!?」」」」」

 

    ヴァーナ以外の全員が驚く。ヴァーナが情けない泣き顔になり、クマモトの街を雑に案内する。

 

「クマモトにはなんもないんすよ~~!!あとはもう石化したシュウマイとか」

「きったねェ緑色の川とか」

「ゴミとか」

「ゴミとか」

「ゴミとかしか」

「ないっす~~!!あ!!」
「何だぁ!?」

どう森をセーブしなかったユーザーのところに行こうとした瞬間、石化されたリセットさんならいるっす!!」
「逆になんでそんなモンあるんだぁ!?」
「平成とともに封印されたってワケ!?」
「そゆことっす。あ、そういえば...」

「例の饅頭屋さんもあるっすけど...下手に俺の意見を言うとXのDMが荒れるんで控えるっすよ...」
蜂楽饅頭って書いてあるじゃないか。それじゃあダメなのかい?」

 

    ヴァーナが怯えた表情で自論を述べる。すかさずマーモンが正論を述べるが、ヴァーナが主観で反論する。

 

蜂楽饅頭はインターネットに書き込むと、情弱の目立ちたがり屋だと思われるっす。回転焼きか今川焼きか、戦争したくなかったらベイクドモチョチョあたりが安牌っすね...」
「オタクすぎてキモくなってんぜ」
「言われなくてもオタクは全員キモいっす。でもあなただけは違うっすよ!!」

 

    早口で喋るヴァーナをからかうように、ベルフェゴールが横槍を入れる。ヴァーナは幹部らの誰でもない方向を見て指をさす。訝しんだレヴィが眉をひそめる。

 

「ぬ...なんだ?今日のヴァーナは...少し調子が変というか...」

 

    心配をよそに、ヴァーナが再び早口で喋り始める。身振り手振りを交えながら、自虐的な自慢を披露する。

 

「え?全然大丈夫っすよ?あとはもう...本当にゲーセンとガシャショップとカラオケとラウンドワンしかないっすね。だからクマモト県民はゲームが上手い人とか歌が上手い人がやたら多いっす!!俺は特にゲームが得意っすね。ちょっと行ってくるっす!!」

「ただいまっす~~!!ワドルディが300円で取れたっす!!」
カービィワドルディが並んでてワドルディの方取るやついんの?」
ワドルディ可愛いじゃないっすか!!」

 

    ベルフェゴールが正論を言う。ヴァーナがワドルディのぬいぐるみを指さしながら反論する。
    そこにスクアーロが割って入る。低い声でヴァーナの名前を呼ぶ。

 

「...おい、ヴァーナ」
「はい?」

 

     スクアーロを見上げるヴァーナ。太陽光が反射した眼鏡のせいで、表情が上手く読み取れない。スクアーロの眉間の皺が濃くなる。左手の剣をヴァーナの首元に向ける。

 

「お前...誰だぁ?」
「...え?」

「ヴァーナっすよ。ヴァーナ・リベルツィオーネ。13 さい。名前:ヴァーナ・リベルツィオーネ。性別:男(ショタ)。年齢:13歳。一人称:自分、俺。血液型:不明。武器:双剣または刀。とりあえず和風~中華な武器でデザイン。口調:~ッス系の崩れた敬語。話し言葉ネットスラングを多」

 

    ヴァーナが機械のように平坦な声で喋る。会話は成立しておらず、自身のプロフィールと思われる文章を読み上げている。

 

「ど、どうしたヴァーナ!?貴様...!!」
「幻覚...?じゃないね...なんだい?これは...」

    あれ?あれ、あれ?私はヴァリアーの幹部になって、それで、みんなと楽しく。みんなと楽しくボンゴレファミリーとして日常を。日常を送るはずだったのに。送るはずだったのに。送りたかったのに。送りたかった。あーあ。あーあ。あーあ......。現実に戻りたくないな。

END⑦:医療保護入院

 


※この記事は全てフィクションです!!ヴァーナは存在しないし、現在は入院してないのでご安心を!!パワハラだけはノンフィクションです。助けて。

-おわり-

理由は分からないが、怖いものを紹介!!

皆さん、怖いものはありますか?ほとんどの方は、この質問に「はい」と答えるはずだ。

恐怖は警戒心や危機回避能力に直結する、いわゆる「生き残るための武器」である。人間も生物である以上、本能としての恐怖心が備わっている。

しかし、怖いものの中には「理由が分からないもの」もある。本来、回避するからには理由があるものだ。いや、理由が分からないから怖いのかもしれない。私にもある。「理由が分からないが怖いもの」が...!!それも割とな数...!!

という訳で、今からただ眠らせておくだけでは勿体ない「理由は分からないが怖いもの」を発表する。共感するもよし!!首を傾げるもよし!!ぜひ色んな角度から「怖さ」を考察していただきたい。

 

①歯並びがいい臼歯(二次元のみ)

マジで意味が分からないと思うので、まずは説明する。現実の生き物、例えばヤギやアルパカなどの歯は怖くない。一切怖くない。手でニンジンあげられるし。

私が恐れているのは、二次元キャラの歯並びがいい臼歯だ。例えばエレキブル。怖っ。もう無理かも。名前で怖い。コイツのポケポケのカード見たことあります?ヤバいですよ?歯並びがね、良すぎる。そして全部臼歯。すり潰すための歯なんです。エレキブルって草食なの?でも草だけじゃあの図体を維持‪できるエネルギーは得られないよね?こっそり肉食ってる?すり潰したことあるよね?その歯で、ドードリオとかを。こえー!!

あ、待って。二次元のみって言ったけど三次元でも怖い歯並びがいい生き物いるわ。獅子舞。獅子舞が怖い。歯並びが良すぎるから。しかもアイツ積極的に噛みにくるじゃん。怖いよ。噛まれたら幸せになる?健康になる?みたいな言い伝えがあるらしいけど、どういう理屈?ってことはあれ、獅子舞は善意で噛みにきてるってこと?悪意が一切ないのにあんなに恐ろしいのもどうなの。

 

②風船(が、膨らんでいる時)

幼稚園児の頃から風船が怖かった。子どもは大体好きだろと思われがちな風船だが、私は小さい頃からずっと風船がめちゃくちゃ怖い。まず動きが怖い。ヘリウムの入った風船の不規則な、魂がなくて意思の疎通ができないような不気味な動き。丸みがあって親しみやすい見た目なのに、どこまでも無機質な雰囲気。それが怖い。幼い私はその不気味さに「お化け」的な恐怖を感じていたのだと思う。今でこそ風船の怖さを他人に伝わる程度には言語化できるのだが、幼少期は行く先々で大人たちから風船を渡されそうになっては大泣きしていたものだ。

ちなみに、水風船も怖い。たまに水風船が膨らむ動画がYouTubeのショート動画で流れてくるが、再生前に「この動画は水風船が膨らむ動画です。表示しますか?」のポップアップを出してほしいくらいには怖い。毎回思うのだが、水風船って膨らみすぎじゃない?そんな?そんないける?無理してない?もう割れるよね?え?まだいけるの?レベルで全然耐えるから怖い。これに関してはジャンプスケアに対する嫌悪感に近いかもしれない。いつやってくるか分からない。しかし、やってくることだけは知らされている。その時が来るまで神経を尖らせて怖がっていないといけないのが、なんか理不尽で嫌いなのだ。

 

③楽器の音(一種類のみに限る)

これめっちゃこえ~~の!!一番苦手!!意味が分からないと思うので、簡単に説明する。私は一種類の楽器から出る音が苦手なのだ。例えばギター。初心者のギターの練習なんかをイメージしてほしい。音楽になっていない状態の、ギターの音だけが繰り返される時間。怖い!!バカ怖い!!生理的嫌悪というか、心がザワつくような...とにかくものすごく不安になる。

一時期、弟がギターを買って家で練習していたことがあった。壁を隔てていてもその練習音は聞こえていた。私は恐怖を感じながら、耳を塞いでやり過ごした。それから二週間ほど経って弟はギターをやめた。ありえないくらい飽き性だからだ。私は心の底からほっとした。

また、和太鼓の音も苦手だ。というか、打楽器はほぼ無理だ。特に和太鼓がダメというだけで、ドラムやティンパニなんかも無理だ。怖すぎる。一音浴びただけで失神しそうになるくらい怖い。とにかく、本能的な恐怖を感じるのだ。

しかし「演奏」になれば全く問題なく聴くことができる。むしろ音楽は好きでよく聴く。楽器の一種類の単音が、どうしても受け入れられないだけなのだ。

これなんでかなーって思ってたら、どうも発達障害の特性らしい。少し前に、転院した病院で発達障害と知能の検査をした。結果、発達障害&知的グレーであることが発覚し、積もりに積もった心当たりたちは一瞬で成仏した。私は特性の関係で耳が異常に良いらしく、一般的な健常者と比べて普通の物音を不快に感じやすいのだそうだ。なるほど。完全に理解した。

アレも怖いもん。100円回転寿司の店内の音。めっっっっっちゃ怖いアレ!!大声出して暴れそうになる!!でも大人だしなー!?と思って毎回我慢している。私は可能な限り100円回転寿司を回避したいのだが、両親の贅沢の解像度が低いため、祝い事や孫との食事は毎回100円回転寿司になる。

狂う!!甥の前で突然叫んで店外に逃げる訳にもいかないし、でも脳ミソを音波で揺さぶられてるようなキショさがある!!音が多すぎる!!処理が間に合わない!!本当に、本当に、100円回転寿司の店内の音が苦手だ。私は100円回転寿司を回避すべく、実家を出るための貯金を始めるのだった。

 

-おわり-

 

追記:サイゼリヤとか磯丸とかキッズパークとか、そういうザワザワは全然大丈夫です。なんならゲーセンで働いてるし。何故か100円回転寿司の店内の音だけがめちゃくちゃ苦手です。なんで~~?