まちまちマーチ

日常のどうでもいいことだけ。更新はまちまちです。

主人公になりたい

    主人公になりたい。誰しもが人生で一度はそう考えたことがあるのではないか。なってみたいならなってみよう。主人公に。


    とは言っても、突然なれるものではない。なぜなら、主人公の素質は先天的なものだからである。しかし、主人公になることを諦める必要は全くない。一つだけ主人公になる方法がある。


    主人公の共通点を見つけ、主人公たる要素を集め、それを獲得することで後天的に主人公になるという手法だ。そうと決まればやることは一つ、主人公にありがちな特徴を挙げていこう。


①顔がいい

    無理なんだが???ちなみに主人公は顔がいいため、集まってくる仲間も顔がいい。これはどうしようもないため整形で解決しよう。


②鈍感

    主人公は基本的に有り得ないほど鈍感である。特にラブコメの主人公はものすごく察しが悪い。病的な察しの悪さは時に読者に殺意を抱かせる程だ。一条楽とか結城リトとかは特にすごい。


③適応能力が高い

    敏感さを失う代わりに適応能力を得たのであろう。急にマフィアになったり死神になったりしてもなんだかんだで適応する。


④おおらかな両親

    ハヤテや入間くんのような例外もあるが...。大抵は両親がおおらかで、いわゆる「理想の親」である。主人公になるためには親ガチャでSR以上を引く必要があるらしい。これもどうしようもないため、記憶を改変したり強く思い込むことで何とかしよう。


⑤勇気がある

    なんだかんだで勇気がある。窮地に追い込まれても、それを乗り切るタフさがあるのが主人公だ。


    以上、大まかな主人公の特徴である。書いてみて気付いたが、主人公は主人公になる時点で主人公の才能があるようだ。親ガチャでSR以上を引き当て、顔が良く勇気があって適応能力が高く適度に鈍感という要素を持ち合わせる者のことを現実ではハイスペックと言うのだ。

    読者や視聴者に親しみを持たせるために「どこにでもいる奴」みたいなスタンスを押し出してくるが、実際そんなことはない。

    主人公になりたかっただけなのに、主人公になれる時点でその人は才能の化け物であることが明確になってしまった。世の中には知らない方がいいこともあるのかもしれない。


-おわり-